お仏壇などに供える仏花・供花として、アーティシャルフラワー仏花を取りあつかっております。
アーティシャルフラワーとは造花のことです。
ひとくちに造花といっても品質の差はさまざまですが、取りあつかいしている仏花は、アズサフローリストさんの「白和香 Hakuwako」というブランドで、高品質な造花なので見た目も美しく長持ちし、アーティストが時間をかけ、心を込めた手作業でアレンジした仏花でございす。また、陶器が付いているので、そのまま供えていただけるようになっています。
造花のはじまりはこんなに古い
造花の仏花・供花というと、「便利なのは分かるけど生花じゃなくてもいいの?」「何か罰あたりな感じがするんだけど…」という不安をお持ちの方もおられかもしれません。
しかし、造花だからダメとか、罰があたるということは決してありません。
じっさいに、奈良東大寺で毎年行われている「お水取り」という修二会(しゅにえ)の法要では、椿の造花が使われています。
そして、その造花を作る準備のことを「花ごしらえ」と言います。春を告げる、この東大寺のお水取りの歴史は古く、1260年以上続いています。
<東大寺HP参照>
また薬師寺の修二会では、十種の造花が使われることから、花会式(はなえしき)と呼ばれています。
こちらの法要も歴史があり、嘉承2年(1107)に現在の形になったといわれています。
<薬師寺HP参照>
このように仏さまに造花を供える歴史は、実はかなり古いのです。
仏壇が広まったのは江戸時代になってからですが、その頃から寒い時期や地域では造花を供えていたと言われています。また仏壇店の方は、金箔を保持するためにも水のいらない造花をおすすめすることこあるようですね。
かつて、「造花」を作ることは日本の女子のたしなみの一つであった
ちなみに日本では、明治時代に創設された女子工芸学校などの女子の職業教育機関では、裁縫や刺繍などの家政科の一つに「造花」もありました。
欧米文化が入るようになると、女子の自立のために需要が出てきた「造花」(このころは特にファッション用の造花の需要がのびた)は、皇室にも納品されるほどでした。
仏花が造花であるメリット
日本は四季があり季節ごとに花が咲き誇る、いわば花園の国でもありますが、ヨーロッパの国々に比べると花の単価は少々高めです。
日本が豊かになるにつれ、お仏壇には生花を供える習慣が当たり前のようになりましたが、夏の暑いお部屋では生花は日持ちがしなくなり、高価なお花を買っても残念ながらすぐにしおれてしまいます。冬は地域によってはお花が手に入りにくい場合もあるでしょう。
また仏間が二階にあったり、家の奥にあるお宅では、水を替えて運ぶのも大変だという声も聞きます。
お仏壇はもちろん、手元供養や納骨堂に供える仏花としてもオススメです。
ただ、造花といってもいろいろあり、やはりここは心のこもった「手仕事」を感じさせるものをお供えしたいもの。高品質アーティシャルフラワー仏花は、品質もさることながら、フラワーデザイナーのアレンジにより、スペシャル感を与えてくれます。また、忙しくて仏花を用意し忘れたということもありません。
美しいお花が供えてあることは、思っている以上に心持ちを穏やかに、そして彩りをもたらせてくれます。
ぜひ体験してみてください。