コロナウイルス感染対策による学校の休校、大規模イベントの自粛など、外出が制限されるなか、生活の変化からくるストレスを感じていませんか。
このストレスを解消し、さらにプラスαの効果を期待できるのが「瞑想」です。
瞑想というと私たち日本人はすぐに「座禅」を思い起こすかもしれません。しかし場所も選ばず、時間も1分からはじめられる「プチ瞑想」として、あまり肩の力を入れずに日常にも取り入れていく方法が、こちらの記事で紹介されています。
1.短い時間、たとえば1分からでもOK
2.場所を選ばない
3.立っても座っても寝ていてもできる
4.周りにだれがいてもできる
5.心は雑念だらけでも全然問題ない
プチ瞑想の特徴は、このように時間と場所を選ばず、気軽におこなえることです。簡単にできるわりには効果が高く、記事タイトルにあるように、一流の人たちはこのような習慣を日々に取り入れているといいます。
仏教の禅やヨガを源流とする「瞑想」や「マインドフルネス」への関心が、ビジネスパーソンの間で急速に高まっています。
グーグルやフェイスブック、ナイキ、インテルなどの世界的に有名な企業だけでなく、アメリカなどでは政府機関の研修などにも取り入れられているケースも見られます。日本にもその波は押し寄せ、グーグルトレンドでキーワード検索してみるとマインドフルネスの人気度は今年夏、5年前の100倍になっていました。
記事は少し前のものになりますが、今のように思うように外出できずにストレスがたまりやすい時期にもピッタリな内容です。
また、お彼岸にはいったこの時期、お墓まいりに行くことそのものが「プチ瞑想」につながります。ほんのちょっとこうした意識を持つだけで、普段のお墓まいりがストレスの発散になることを感じられるのではないでしょうか。
「1/fのゆらぎ」があるお墓参り
先ほどあげた、プチ瞑想の5項目をもう一度おさらいしてみましょう。
1.短い時間、たとえば1分からでもOK
2.場所を選ばない
3.立っても座っても寝ていてもできる
4.周りにだれがいてもできる
5.心は雑念だらけでも全然問題ない
この5項目すべてが、「お墓まいり」にも当てはめることができます。
さらに、脳のリラックスに深くかかわる「1/fのゆらぎ」が、お墓まいりに存在するのです!
「1/fのゆらぎ」とは、リラックスした脳波であるα派と波動がいっしょで、私たち人間の鼓動と同じリズムを刻み、さまざまな自然現象、たとえば波の音や鳥のさえずりにも発見されています。また癒し系の音楽には、この「1/fのゆらぎ」がひそんでいます。
そして、お墓まいりで体感する、そよ風の音、揺れるろうそくの炎も、この「1/fのゆらぎ」に当てはまります。
さらに好きな香りのお線香であれば、ヒーリング度はさらに高まり、その煙のゆらめきにも「ゆらぎ」を感じることができるのです。
瞑想の効能は自分を俯瞰できること
このようなプチ瞑想を繰り返しおこなうことで、ある能力がしだいに身についてくることに気づくかもしれません。それは「自分を俯瞰する」能力です。
プチ瞑想をお墓の前でおこなうことで、「(お墓で眠る人たちに)見られている自分」を想像しやすい状況になります。それは自分自身を俯瞰する能力につながっていき、さらに、自分を取り巻く環境や状況への俯瞰=メタ認知力をやしなう能力にもなっていきます。
じつは墓前は、プチ瞑想の場としても最適な場であるのです。
その価値を逆輸入するカタチで、日本でも関心が高まっている瞑想やマインドフルネスですが、その場として「お墓」が果たす効能は大きいのではないかと思っています。
好きなお花を供え、風を感じ、揺らぐろうそくの炎をただ見つめ手を合わせる。
「マインドフルネス」などの横文字になると、新しい価値が生まれたかのように感じますが、実はずっと昔から私たちの生活の一部にはこういった場が必要不可欠であったことを、もしかしたらお墓は、私たちの祖先は知っていたのではないでしょうか。
外出を自粛するべき場所は、「人が集まる風とおしが悪い場所」とされています。
昔からある墓地というのは、「人が密集せず、風とおしが比較的良い場所」であることが多いので、心おきなく、墓地で風を感じていただき、リフレッシュしていただきたいなと思います。