今日は、宇奈月にある白雪山善巧寺さんの「ほっこり法座」に参加してきました。
2019年お初の法座で、さらに初めて体験する「和綴じ (わとじ)」、そして一度やってみたいとおもっていた「写経」と、初もの3点セットが揃いました!
マイ経本を伝統的な手法である和綴じでつくるワークショップですが、選ばれたお経が、浄土真宗の「重誓偈じゅうせいげ」と「讃仏偈 さんぶつげ」です。
まずは本堂で、経本の扱い方、お作法についてご指南がありました。
それは、経本の教えをいただき、その感謝の気持ちを表すために、胸の方から前頭部に上げてお礼をする、一連の動作です。
そういえば、どのお坊さんも経本にたいしてこのようなお作法をされていましたが、今まではなんとなく見過ごしていたかも。
そして、ひんやりしている本堂から、あたたかいお部屋に移り、写経がスタート。
一瞬、自己が溶ける感じがした写経
写経は一時ブームにもなったので、体験してみたいなとおもっていたのですが、やってみた結果、けっこう疲れました(笑)
パソコン作業を何時間もやるのには慣れているのに、ペンを使って文字を書く作業がこんなに疲れるとは。パソコンよりもペンを使って書くことは、より体を使っているのかもしれません。
約、4・50分ほど写経をしたわけですが、白状すると、最初は文字を書きながらも、かなり雑念が入っていました(笑)
また、筆ペンも久々に使ったせいで、苦手な横の棒線がまっすぐにならず、さらに雑念が入る(笑)
ちょっと落ち着こうと、字を書くことだけに集中。
そうして、しばらくすると横の棒線もスムーズに書けるようになり、ちょっとノリにのってきます。
そこで、ふと気づくのですが、写経は文字を写すことによって、自分を捨てることをしているのかな、と。
写した文字に自分のクセが少し消えたと思った瞬間、また自分が戻ってきて、字体が崩れていきましたけど(笑)
はじめての写経なので、時間的に長いのか短いのかわかりませんが、この効果は目の前のものと一体化する感覚を鍛えることにつながるのかも。
そんな写経が終わり、お昼ごはんを皆でいただきます。
午後からは、いよいよ「和綴じ」の制作がスタート!
簡単すぎず、むずかし過ぎずで、出来上がったときには、お互いに助けあった周りの人たちと同じ達成感を味わった気がしました。
わたしは、手前の左から2人目です。おしとやかに、経本で口元を隠して、顔がちいさく写るようにすべきでした。まぁ、いっか。
ここじゃないとできないこと、知れないこと
今日一日を振り返って、おもいました。
今日の初体験は、本で読めばわかるとか、ネットで調べればわかることではなく、ここだからこそ味わえた体験だったなということ。
経本のお作法とおつとめからはじまって、写経をして、なんとなくお経と自分との距離が少し近づき、和綴じの伝統的な工程を体験。
それを一人でなく、はじめて会う人と協力しあいながら、すすめていく。
写経で自分と向き合い、自分を消し、和綴じ作業で、講師や周囲の人と和をもってつくる。
どこででも仕入れられる情報や知識でなく、手を動かしながら、協調しあう。
そんな貴重な体験ができました。
自分ごとに置き換えて考えると、この体験は、お墓でも同じことがいえるかもしれない。
そこに行かなければ感じられないことがあり、そこだからこそ体感できることがある。
マイ経本をみるたびに、きっと今日の体験を思い出すのだろうとおもいます。
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